日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年9月24日苦手克服のために小さな目標を一つずつクリアしよう!


★本だけで話が上手くなった人はいない


話がうまくなるためには、本などで知識を蓄えるだけでは不十分です。
得た知識を実際に話す際に使ってみることが絶対必要です。

話し方はスキルなので、上達するためにはトレーニングが不可欠なのです。

そしてこのトレーニングは、それなりの期間、継続してトレーニングせねばなりません。
長年の人生で身に染みついている話し方を変えることは簡単なことではないからです。

しかし、苦手なことを継続的に練習することは、誰にとっても嫌だし、負担に感じるものです。
そのため、長続きせず、話がうまくなることを諦めてしまう人も少なくないのではないでしょうか。

 



★楽しくトレーニングする


この長続きしないという問題を解決するヒントが書籍の中にありました。

15年ほど前に発売され、大ベストセラーとなった「夢をかなえるゾウ」という本です。

この本は、ガネーシャというインドの神様が主人公のところに現れて、人生を変えたいという主人公の望みを叶えるために色々なアドバイスを行います。そして、様々なことを学んだ主人公がガネーシャの教えを思い出して独白する所で、この様な一節があります。

「ガネーシャから学んだことの中でも、僕が特に気に入っている教えは、人は楽しいことしかできない、ということ。自分に厳しい人、限界を超えて頑張る人というのはその人に特別な意志の強さがあるのだと思ってた。でも、頑張ることが楽しいと感じることができるようになれば、誰だって夢や目標に向かって努力することができる(いや、その時にはその作業を「努力」とは感じていないのかも知れない)」

「なるほど!」と思うと同時に、このことは話し方のトレーニングにピッタリ当てはまるな、と思いました。

日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでは、話が苦手な人や、人前であがるという人がその悩みを克服するために改善に取り組まれています。
上で述べたように、できれば避けたいことを敢えてトレーニングするのですから、少しでも楽しくないと改善への取り組みを継続することはできません。

そのために、講師はできるだけ教室の場を楽しい雰囲気にするよう努めています。
しかし、講師やセンターができることには限界がありますので、受講生自身もトレーニングを楽しむようにしていただきたいと思っています。

 

★小さな目標を一つずつクリアしていく


そのためには、小さな成功体験を積み重ねることがとても効果的です。

何かをトレーニングする場合、人はともすれば一度に多くのことを一度にやろうとします。
しかし、人間はそんなに器用ではないので、実際には一度にできることはそんなに多くありません。
そのため、多くのことをやろうとして全てうまくいかず、楽しいという感覚にもなれないため、続けることを諦めてしまうことになります。

しかし、一度に一つだけ、それも小さな目標を決めて取り組めば、その目標を達成することができるでしょう。

例えば、
「この一節だけ感情を込めてゆっくり話そう」
「スピーチの出だしを大きな声で話そう」
「この文とこの文の間に『間』を3秒取ろう」など。

少し意識すればできそうなことを目標にして何度か練習します。
はじめは納得できない出来かも知れませんが、何度か繰り返して練習するうちに納得できてきます。
そのうちに意識しなくてもそのことができるようになります。

つまり、小さな目標がスキルとして身についたのです。

小さな目標でも、それが身についたことはとても大きな成果です。
その部分だけでも以前と違う話し方ができるようになったからです。

小さな目標でもそれが実現できるとうれしいものです。
そして、それが実生活でも活かされて、「あれ、今の話し方、今までとちょっと違う」と思えるとうれしさは倍増します。

私も過去にこのことを実感した経験があります。
そうすると苦手なことを改善する取り組みも少し楽しくなってくるのです。

人が何かを変える、何かを身につけるということはそんなに簡単なことではありません。
ぜひ小さな目標の成功体験を積み重ねていただきたいと思います。


★話し方のトレーニングを受けてみませんか?


話し方なんて学ぶものではない、と思っている方も多いと思います。

しかし、話はコミュニケーションを取ったり、人間関係を築いたりする上でとても大切な行為です。
この大切な行為をできるだけ効果的に行うためには、そのポイントを学び、身につけることが非常に効果的です。

このことは、過去の受講生の多くが実感されています。ぜひ受講者の声をご覧いただいた上で受講をご検討ください!
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